みなさんは「八十八夜(はちじゅうはちや)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、立春から数えて88日目にあたる日のことで、毎年5月1日頃に訪れる、日本ならではの季節の節目です。
実はこの八十八夜、スピリチュアル的にもとても意味の深い日なのです。
八十八夜のスピリチュアルな意味
● 芽吹きと成長のエネルギーが高まるとき
八十八夜は、ちょうど霜が終わり、自然界が本格的に動き出すタイミング。
農業では「種まきの時期」とされてきたように、人間にとっても新しいことを始めるのにぴったりな節目です。
春に蒔いた想いが、これから芽を出し、実っていく——そんな流れに乗るように、自分の夢や目標に“動き”を与えていくと良いとされています。
● 「八」「十」「八」=「米」 豊かさの象徴
漢字の「八」「十」「八」を組み合わせると「米」という字になります。
このことから、八十八夜は昔から五穀豊穣・金運・繁栄の象徴ともされてきました。
現代に生きる私たちにとっても、
「生活の安定」「心のゆとり」「実りある仕事や人間関係」を祈るのに最適な日です。
● 自然とつながる感謝のタイミング
八十八夜は「雑節」と呼ばれる、日本独自の季節の指標のひとつ。
自然のリズムとともに生きてきたご先祖さまの知恵が息づいています。
この日は、自然や土地、食べ物、そして日々を支えてくれるすべてに感謝を捧げることで、エネルギーの流れが整い、不要なものが手放されていきます。
八十八夜にするとよいこと
では、この特別な日に、どんな行動をするとよいのでしょうか? スピリチュアル的な観点から、おすすめの過ごし方をいくつかご紹介します。
◎ 新茶をいただく
「八十八夜に摘んだ新茶を飲むと、無病息災で長生きする」と古くから言われています。
今年も新茶が出回る季節。ぜひ一服して、心身を浄化し、新しい運気を迎えましょう。
◎ 願い事を書く・スタートを宣言する
この日は「種まき」にふさわしい日。
ノートや手帳に、これから育てていきたい夢や計画を書き出すのがおすすめです。
ほんの一言でもいいので、
「私は○○を始めます」
「私は○○という未来に向かって歩き出します」
という形で、自分に宣言してみましょう。
◎ 自然に触れ、感謝を伝える
ベランダに出て空を眺めるだけでも構いません。
木々に手を合わせたり、庭や鉢植えの土に触れて「ありがとう」と声をかけたり。
自然と調和することで、魂のリズムも整います。
八十八夜におすすめの願い事
願い事は「成長」や「豊かさ」に関するものが特に合います。
• 経済的な安心と豊かさを引き寄せたい
• 新しいことを始める勇気と行動力がほしい
• 健康に、笑顔で毎日を過ごしたい
• 夢や目標がしっかり育って実を結びますように
このような想いを、自分の言葉で書き留めてみてください。
おわりに
八十八夜は、自然の流れと一体になれる貴重なタイミングです。
せっかくのこの日を、ただの「連休前」として通り過ぎるのはもったいないかもしれません。
**「芽吹き」「感謝」「豊かさ」**というテーマで、自分と未来を整える小さな時間を、ぜひとってみてくださいね。